• 大宮駅東口徒歩1分のシェアオフィス・レンタルオフィス

こんにちは、シェアオフィス6F編集部です。
さいたま市では起業家やベンチャー企業の方にご参加いただきたいイベントやビジネスコンテストが多く開催されていますので、ご紹介していきたいと思います。

 

「STARTUP_STATION」とは

STARTUP_STATION」は、JR東日本とJR東日本スタートアップによる「JR東日本スタートアッププログラム2018」で採択された新しいビジネスやサービスを、実際に体験できる場として開催された公開市場実験で、12月3日〜9日にかけて大宮駅西口のイベントスペースで開催されました。

 

startup_stationの様子

 

「JR東日本スタートアッププログラム」は2017年度から開始された新しい取り組みで、JR東日本が有する駅や鉄道に関する経営資源や情報などを活用した新しいビジネスやサービスをベンチャー企業を中心にオープンに募り、採択された案はブラッシュアップを経て実用化に向けた取り組みがなされます。

 

2017年度は、店舗の空きスペースを活用した事前予約ができる手荷物預かりサービスが品川駅や池袋駅で実用化されたり、JR赤羽駅では駅コンビニ等の無人レジ化に向けた実証実験が行われたりしましたので、実際にその様子を見かけたことがある方もいるのではないでしょうか?

 

JR東日本スタートアッププログラム2018の概要

「JR東日本スタートアッププログラム2018」では、既に自社の商品やサービスを所有していて概ね起業10年以内の企業を対象とした「アクセラレーションコース」と、まだ起業をしていない、もしくは起業して間も無く、JR東日本の情報やデータを活用した新しい商品やサービスを今後具体化したい人・企業を対象とした「インキュベーションコース」の2つのコースが用意されました。

 

2018年度は「快適な移動」「地域活性化」「社会的課題の解決」などをテーマとして182件の応募があり、プレゼンテーションや面談、事業構想の発表会などの審査を経て、海外からの応募を含む23件が採用されました。そのうち「アクセラレーションコース」として採用された18件は年度内にテストマーケティングが実施され、さらにその中の6件が今回大宮駅西口のイベントスペースで公開実証実験として公開されました。

 

大宮駅は、駅周辺住民や買い物利用客、旅行・ビジネス等での移動客などさまざまなバックグラウンドの人が行き交う駅として、このような実験的運用をはじめ、他の地方で展開している飲食店などの関東での初出店場所としても採用されることが少なくありません。ターミナル駅という側面だけでなく、ビジネスの視点から見ても大宮駅は他の地域にはない特徴があると思うと興味深いですね。

 

イベントスペースの様子

イベントスペースでは、各企業ごとにブースが出展しそれぞれのサービスや商品の説明が記載されたパネルが設置されていました。今回展示されたものの多くは、駅で展開される商品やサービスで、中には実際にそのサービスを体験できるものもあり、ブースの前で足を止める駅利用者も多く見受けられました。

 

駅の隙間時間にプロのスタイリング指導

こちらは、株式会社エアークローゼットが提供する「無人パーソナルスタイリング体験」です。
airClosetのサービスのデモンストレーション

 

「無人パーソナルスタイリング体験」は、国内でファッションレンタルサービスを展開している同社が提案する新しいサービスで、スマートミラーに映し出されるプロのスタイリストとテレビ電話を通じて繋がることができます。

 

スマートミラーと一緒に設置してある洋服には番号札がついており、スタイリストが指定した番号の洋服を組み合わせることで全身のスタイリングのアドバイスが受けられるという仕組みで、ショッピングに行ってゆっくり洋服を買う時間がない、という人でも駅での隙間時間に手軽にファッションを楽しめるサービスとなっています。

 

今後は、既に展開している洋服のレンタルサービスとの連携も視野に入れて実用化に向けた取り組みを行う予定だそうです。

airClosetのサービスのデモンストレーション

スマートミラーに遠隔にいるスタイリストが映し出される

 

結婚や出産、子育てなどのタイミングで働く場所・時間が限定されてしまうことが多いという女性スタイリストに新たに働く機会を設けよう、という目的も込めているというこのサービス。確かに、遠隔なら自宅からでもスタイリング指導ができそう。働く女性のさまざまな背景・ステージに配慮がなされたサービスです。

 

キャッシュレス無人カフェ

近年急速に普及したキャッシュレス決済。レジの前で小銭を探して焦ることなくさっと会計を済ませることができるので、買う側の時短にも店舗側の省人化にも繋がります。
今回紹介されていたのは株式会社Showcase Gig(ショーケースギグ)の「スマートフォンとキオスク端末を利用した無人オーダーカフェ」。タブレット端末で商品を選択・注文・会計したものが、受け取りカウンター上のディスプレイに表示され、商品を受け取るまでの一連のフローを体験することができます。

 

取材陣も実際に体験できるということで、私もトライしてみました!

 

こちらが商品の選択・注文を行うタブレットと、会計をするキオスクのSuica端末。馴染みのある端末だったのでちょっと安心。
商品の選択と注文を行うタブレットと、キヨスクのSuica端末

 

今回の会場ではコーヒーやお菓子などのカフェメニューや駅弁、おにぎりなど、駅のお馴染み商品が販売されていました。タブレットには写真付きで商品が紹介されているのでメニュー選びも楽しく行えます。私はいくらとサーモンの駅弁をチョイス。Suicaで会計をしてレシートを受け取ります。

 

会計が完了した商品は、受け取りカウンター上部のディスプレイに商品名が表示されます。自分の順番が一目でわかり、「準備中」のような商品の受け渡し状況も合わせて確認できるので安心して商品の受け取りを待つことができます。受け渡しが完了すると、ディスプレイから商品名が消えるようになっています。

 

その他にも駅の特徴を生かした商品・サービスの展示が

ご紹介した体験型のサービス以外にも、駅にあったら便利!と感じる商品やサービスの展示がされていました。
例えば、再生可能素材でできたシェアするエキナカ傘。「出勤する際に駅で借りて、帰宅するタイミングで返す」といったレンタル式の傘のシェアリングで、ビニールの代替品として注目されている石灰石でできた傘です。原料としての価格も安く、壊れたり不要になった場合でも紙への再生が可能。環境に配慮した省資源化の事業として取り組みが行われています。

石灰石の素材でできているシェアリング傘

石灰石の素材でできているのは傘の布地の部分。触り心地は、ビニールより少しざらっとした感じ

企画企業:株式会社TBM(ティービーエム)

 

その他にも、駅の改札や過去の新幹線の利用データ、シーズンごとの天気データなどから予測した、長期休暇期間の新幹線の混雑状況を提示するデジタルサイネージや、駅構内の人の流動分析と広告媒体の認知率調査など、幅広い分野での新たな取り組みが紹介されていました。
新幹線の混雑状況を提示するデジタルサイネージ
企画企業:メトロエンジン株式会社

 

さまざまなビジネスアイディアがたくさん

2018年度の公開実証実験は終了しましたが、JR東日本スタートアッププログラムのWebサイトでは今年採用されたサービス・商品の紹介がされています。
「駅」というスポットに焦点を当てたさまざまなビジネスアイディア。ぜひみなさんもチェックしてみてはいかがでしょうか?

 

参考までに、2018年度は以下のようなスケジュールで実施されました。

4月〜6月:説明会・アイディア募集
7月:選考会
8月〜10月:協業内容検討期間
11月〜:協業プラン発表会・テストマーケティング

 

JR東日本スタートアッププログラム


この記事を書いた人

学生時代はアルバイトスタッフとして、2017年夏からは正社員スタッフとして6・7・8Fの運営をしています。心がほっこりする文章を読んだり書いたりするのが好き。7Fでは、大宮経済新聞をはじめ、7F運営会社であるコミュニティコムでライターとして記事を書いています。学生の頃から環境問題に関する政策提言や国際会議に関わっていて、地域の自然保護や環境教育についてもっと勉強したいと思っています。大のベーグル好き。オタクです。お気に入りのベーグル屋さん・パン屋さんがあったら是非教えてください!



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