こんにちは、シェアオフィス6F編集部です。
さいたま市では起業家やベンチャー企業の方にご参加いただきたいイベントやビジネスコンテストが多く開催されています。
今回は大宮経済新聞でも掲載した、さいたまスーパーアリーナで開催されたビジネスフェアについて紹介します。
2019年6月12日に開催された「さいしんビジネスフェア2019」。埼玉縣信用金庫が主催するこのイベントは今年で3回目。過去に2015年、2017年に開催しており、各回1万人以上来場する大規模なビジネスイベントです。
大宮経済新聞で取材した記事はこちらからご覧いただけます。
さいたまスーパーアリーナでビジネスフェア 県内外から260企業・団体が出展
会場には、埼玉県内の企業はもちろん、全国から約265の企業・団体がブースを出展し、ビジネスや商品の紹介・販売、バイヤー商談会、セミナーや基調講演のほか、地域の観光物産市など、幅広いコンテンツが盛り込まれました。
出展ブースは「AI・IoT」「機械・金属・加工技術」「環境・エネルギー」「健康・医療」「クールジャパン・その他」の5つにカテゴリー・エリア分けされ、来場者はもちろん出展者も自由に会場を見て回ることができます。普段なかなか関わりを持つ機会がない業種・業態で働く人たちが出会う場であり、大手デパートをはじめとした企業担当者に自社のサービスや商品をじっくり紹介できるのも嬉しいですね。
今回のイベントでは、さいたま市産業創造財団が主催する「世界を変える起業家ビジコン」にエントリー、見事入賞された企業も出展していたので紹介します。
私たちがまず最初に訪れたのは、大宮区で衣類クリーニング業を展開する「ワガクリーナース」さん。「クールジャパン」のカテゴリーで出展し、環境にやさしいクリーニング技術を紹介しました。
一般的にクリーニング店で行われるドライクリーニングは、油汚れなどの落ちにくい汚れに強い反面、使用する有機溶剤は環境への負荷が懸念されています。そもそもドライクリーニングとは、水をほぼ使わないクリーニング方法なので「ドライ」という表現がされるのですが、水の代わりに汚れを落とす有機溶剤は石油や塩素などから作られたもの。どうしても排水に水質汚濁をまねく物質が含まれてしまうのです。
同社が紹介した「ロハスウォータークリーニング」は、水を基本とした天然由来のものを使用して汚れを落とす、というもので、衣類だけでなく、帽子や鞄、靴などの革製品もクリーニングできるというから驚きです。ブースでは、この技術を利用した靴クリーニングを紹介。
「汚れがあまり目立たないブーツなども、中で蒸れたりと目には見えない汚れがたまりがち。一冬履いたらクリーニングに出すのも長持ちさせるコツ」と話す社長の高田さんの一言に、編集部一同「確かにー!」と首を縦にブンブン振ってしまいました。
最後に高田さんは「環境にやさしいクリーニングで、人も服も地球も本当の意味で奇麗にしたい」とお話され、生活に身近な商品やサービスを選ぶ消費者側もアンテナをはって、正しい選択ができるようになることの重要さも感じました。
次にお邪魔したブースはこちら!
ずらりと並ぶ、ウィッグの数々!
こちらのブースを出展した「株式会社HP」は2018年度の「世界を変える起業家ビジコン」のグランプリ入賞企業。女性の悩みを解決する「リアルエアーウィッグ」を紹介していました。
一般的にオーダーメイドでウィッグを作ると、費用は約数十万円~というのが相場とのことですが、自社工場で製造しているという「リアルエアーウィッグ」は約3万円~購入可能。人毛に限りなく近いという人工毛を使用することで、軽さは一般的なものの半分ほどに抑え、形状記憶もしっかり。手ぐしでスタイルを整えるのも簡単だそう。
店頭に立つボブヘアーの女性スタッフさん、「私も今かぶっていますよ!」ということでびっくり!近くで見ても、まるで地毛のような自然なスタイルでした。
約3年の開発期間の後完成したこの商品。価格帯を抑えることで幅広い方の利用が期待されているとのこと。
例えば和服を着る機会があるときは、わざわざヘアーセットをしなくても和装に合ったウィッグかぶるなど、ファッションとしての利用がより増えることも期待されています。
また、スタッフさんが熱心に説明されていたのは、病気の治療などで髪の毛が減ってしまった方の利用です。「身体的にはもちろん、髪の毛が抜けてしまう精神的なストレスを感じる方も多いはず。治療にはたくさんの費用がかかることが多いはずなので、お金はしっかり治療にかけていただきつつ、手軽に使っていただける当社のウィッグでおしゃれなヘアスタイルを楽しみ、少しでも明るい気分になってもらえたら」と話しました。
ブースでは実際に試着もでき、編集部もお試しさせていただきました。写真がなくて恐縮ですが、セット時間はほんの数分で、とても自然な仕上がりでした!同社社長の松本祐志さんも、振り返るたびにヘアスタイルが変わっていて「あれ!?」と驚き連続のブースでした。
冒頭で紹介した通り、信用金庫の繋がりで全国から企業・団体が参加した同イベント。漂う深い緑の香りに誘われてお話を伺ったのは、和歌山新宮市の「エムアファブリー」。熊野古道で有名な熊野の森のヒノキから抽出したエッセンシャルオイルや化粧用品を紹介・販売していました。
「もとはマッサージなどのリラクゼーションケアを行っていた」と話す同社の堀由起さん。天然成分のアロマオイルを扱ってはいたものの、実際にこのオイルはいつ・どのように作られているのか、と立ち止まった時期があったそう。堀さんは「当たり前過ぎて気づかなかった、周囲に広がる熊野の森の澄んだ空気にどれだけ元気をもらっているかということ。これをたくさんの人に届けたい」という思いから、熊野のヒノキや杉、クロモジといった木々からエッセンシャルオイル作りを始めたと話します。
木々は冬の間に香りを溜め込むそうで、オイルの抽出は冬の寒い時期に行います。同じ品種でも、生息地域によって大きく香りが異なるという樹木のエッセンシャルオイル。紹介していたヒノキオイルはとても重厚で、全身を木に包まれたような深い香りでした。
現在は新宮市の店舗を中心に関西地方での活動が主という同社ですが、このようなビジネスフェアに参加することで関東への普及はもちろん、建築関係をはじめとした異業種の出会いもあるそうで「熊野の香りをたくさんの人に知っていただけてうれしい」とお話されました。
その他にも「埼玉にこんな企業があったのか!この有名企業の工場は埼玉にもあるんだ!」というような埼玉県の再発見もあったので紹介します。
例えばお菓子メーカー「江崎グリコ」。工場見学もできる工場が北本にあるのをご存知でしたか?会場ではアンケートに答えて数種類のポッキーとプリッツの食べ比べができるイベントを開催していて、周囲は甘い香りに包まれていました。
定番商品「カプリコ」のマスコットキャラクター「カプすけ」も来場していましたよ^^
そして「懐かしい!」と思われる方も多いかもしれない「わたぼく牛乳」。埼玉県内の学校給食の牛乳として浸透しています。行田市に本社を構える「森乳業」が製造するわたぼく牛乳の試飲や、開封した牛乳パックを新鮮に保存できる牛乳パッククリップの配布などを行っていました。
全国から多種多様な企業・団体が参加した今回のさいしんビジネスフェア。ビジネスフェアというと、ちょっと固い雰囲気を想像しがちですが、このイベントは一般客も含め、たくさんの方がブースを回り、まるでお祭りのような賑わいを見せていました。
業界の枠を超えて、お互いの強み・思いをシェアする熱気に溢れた会場の様子をお伝えしました!
学生時代はアルバイトスタッフとして、2017年夏からは正社員スタッフとして6・7・8Fの運営をしています。心がほっこりする文章を読んだり書いたりするのが好き。7Fでは、大宮経済新聞をはじめ、7F運営会社であるコミュニティコムでライターとして記事を書いています。学生の頃から環境問題に関する政策提言や国際会議に関わっていて、地域の自然保護や環境教育についてもっと勉強したいと思っています。大のベーグル好き。オタクです。お気に入りのベーグル屋さん・パン屋さんがあったら是非教えてください!
2016-2024 © シェアオフィス6F All Rights Reserved.
運営会社 株式会社コミュニティコム