こんにちは。シェアオフィス6Fスタッフ編集部で大宮経済新聞ライターのユキです。
新都心ビジネス交流プラザ(さいたま市中央区上落合2)で2017年3月29日(水)に行われたベンチャー企業を支援するイベント「埼玉ベンチャーピッチ」に、シェアオフィス6F・コワーキングスペース7Fとして参加&大宮経済新聞として、代表の星野と一緒に取材してきました。
大宮経済新聞の記事
さいたま新都心で「埼玉ベンチャーピッチ」3周年拡大版、インバウンドを特集
埼玉県庁やさいたま市役所、トーマツなどが幹事となり開催している「埼玉ベンチャーピッチ」。「県内を中心とした大企業、ベンチャー企業、金融機関、公的団体でつくるイノベーションを生み出す場の創出」「県を超えたネットワークづくりの支援」「成長意欲の高いベンチャー企業との接触機会を提供することで、大企業の活性化を促す」という目的で2カ月に1度、大宮ソニックシティ、新都心ビジネス交流プラザなどで開催しています。
3周年拡大版のテーマは「埼玉の未来を考えるインバウント」。「観光」「インバウンド」をキーワードに、埼玉県内で外国人誘致に取り組む企業の方々が登壇しました。
プレゼンテーションでは、外国人向けのウェブマガジンを運営するMATCHA(東京都台東区)、きねや足袋(埼玉県行田市)、盆栽の清香園(さいたま市)、200年の農家屋敷で旅館などを営む宮本荘グループ(秩父郡小鹿野町)の4社が現在の取り組みなどを紹介、今後の課題などを参加者と共有し、活発な質疑応答も行われました。
北区盆栽町で創業170年の盆栽園を営む清香園は、盆栽の販売、リースのほか盆栽教室も運営し、女性を中心に1500人ほどの生徒がいるという。盆栽美術館もある同町には外国人観光客も多く、十数年前に比べると外国人客の数が飛躍的に増えているそうです。
清香園の山田寅幸社長
山田さんは、「まだ情報発信がそれほどできていない状況でこれだけなので、今後もっとアピールしていきたい。埼玉県の人にももっと知ってもらいたい」と話していました。
なお、盆栽は下から見上げると大きく見えるように作られているとのことです。確かに正面から見るより下から見上げる方が大きく見える気がしました。この盆栽は売値が150万円とのことです。そして、ちゃんとした高額の盆栽には買った後にもメンテナンスが必要ということ。盆栽の職人さんのビジネスモデルに、購入時の売上だけでなく、その後のメンテナンス報酬が結構あることに、ビジネスモデルとして、なるほど!と、ウチの星野は思ったようです。
外国人向けウェブサイトを運営するMATCHAは、現在9カ国語でサイトを運営されていますが、「やさしい日本語」を選べるところがポイントだとのことです。確かに、日本に興味がある人は日本語を学んでいる可能性も高く、ふりがなが振ってあるサイトは少ないので、勉強として使ってもらえるのでサイトのリピートにもつながりそうです。
MATCHAの青木優社長
パネルディスカッションでは、県を代表するインバウンド関連企業のイーグルバス(川越市)、コエドブルワリー(川越市)、西武鉄道(所沢市)が参加、各社のさまざまな取り組みを説明しつつ、今後の課題についても議論しました。
イーグルバスの谷島賢社長は外国人観光客は、「水田」「段々畑」などの風景に興味を示すそうで、「日本人には当たり前のことが外国人には新鮮に思えることもあるので、見過ごしている資産を掘り起こす必要がある」と話していました。
また、現地で人気あるキャラクターなども活用しているとのことで、台湾の人気キャラ「LAIMO(ライモ)」を使ったPR動画が非常に効果があったとのことです。また、台湾ではブロガーの集客力が他の国に比べて特に高いとのこと。
各社さまざまな取り組みをされていますが「インバウンドは特に、自分たちが楽しくないと人は集まらない」との意見に、皆さん同意していました。
インバウンドを取り込む良い点は、海外では、中国の旧正月は2月、また諸外国の夏休み(バカンス)は8月周辺で旅行もあり、日本では「二八(にっぱち)」と呼ばれ、2月と8月は商売が低調で売上げが下がるのが常だと言われていますが、そこを補完してくれるとのことです。一方で、日本の5月のゴールデンウィークは日本独特とのこと。それで、集客の平準化に繋がるとのことでした。
また、秩父は、日本によく来るコアユーザーで5回以上来日している旅行客が行く所とのことで、そのような人を対象にアプローチしているとのことでした。やはり、まずは京都や富士山に行くのではとのこと。
セミナー後の「ネットワーク交流会」では、埼玉県各地で活躍するカフェやレストラン、銘菓やクラフトビール、地元産ワイン製造者がブースを出し、それを話題にさらに活発な交流が行われました。
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